●教室の様子
1ヶ月お休みを頂いていた教室を再開しました。やっぱり楽しいです。
1枚目の写真はとある日曜の午前中です。本当に3人も入ればいっぱいの部屋ですが、みなさん黙々と(うそです。お喋りは尽きません)各々の工程を進めていきます。
変り塗り、紋紗塗り、摺り漆、布目塗り、骨董品直し、乾漆、蒔絵、螺鈿、色んな実験みんなそれぞれです。
教室を始めた当初は初級コースなど決まったコースを用意していたのですが、
どうしても皆一緒に進めて行くことは難しいので、少し慣れてきたあたりで好きな事をしてもらうようにしています。
熱心な方が多いのですが、私が毎回うれしく感じ、やりがいを感じるのは、
私が漆と出会いはじめた頃のように、「あーしてみよう、こんな事できないのかな、これもできるんじゃない?」と、漆素材に体当たりしている感じ。こうやったらうまく行かないんだな、という事も各々身をもって知ろうとしてくれ、私自身とてもやりがいを感じています。
失敗はさせないようにアドバイスはしますが、こんな使い方してみたいという希望はなるべくそうしたいと心がけています。
2枚目の写真は骨董品直し。直しとは正確な言い方ではないのですが、
正直私達は塗り直しをしたくなるようなモノも多いのですが、キレイに直したくないとの要望。金継ぎのようにするのでもなく、古のまんまの仕上げをします。私も最初色々と悩みましたが、合計20個近くのものをやっていくうちに(生徒さんがね)本人が「こうすればいいんだ」と理解されたようです。私の力不足で多少遠回りしちゃったかなと思うのですが・・
この生徒さんは掛け時計から始まり、大きなカタクチから皿からなんだか沢山の品を色んな風にやっていかれました。
残念な事に先月で転勤のため教室は終えました。でも引継ぎの品が沢山残ってます・・・^^ お陰さまで骨董の見方やなかなかわからないマーケットの部分なども聞けてとても楽しい時間でした。
さぁ、次は何かな。 もちろん初めての方の為のコースもございます。
漆教室のこと | - | trackbacks (0)|