小林伸好先生 在廊
新聞でも大きく取り上げていただきました、現在開催中の小林伸好 漆展。
「漆黒と彩色」
吸い込まれるような漆の黒と、その黒をより際立たせる彩色。
5月9日10日11日 三日間、小林先生が会場にいらしていますので、
その技法のこと、制作するにあたっての想い、津軽への想いなど
なんでも聞けるとてもいい機会だと思います。
ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ。
こちらのインスタレーション1000枚の手板は、
実は私たちが芸工大漆コースに入学してから最初に手がける課題。
津軽塗りの技術と同じように、漆を塗り重ねて研ぎだして文様を現す
「変わり塗り」の授業。
一人5枚制作して 学校に提出してゆくのです。
かれこれ20年の指導で軽く1000枚を超えたこの変わり塗りの手板。
先生の歴史でもあるこの手板はこうして並べるととても大迫力で新鮮。
私、店長、岸田3人ともに小林先生の教え子ですので、
私たちの20歳のころの手板も混ざっていますよ〜〜〜〜。
今ならもっと上手に、しっかり考えて制作できるのに!
このころは点と点がまだつながらない状況で完成させるのに必死で制作していたのがとても懐かしいです。
探してみてください^^
※ていた(手板)とは、塗装の見本の板という意味です。
小林先生の作品の「塗り」の表現としては、ほとんどが変わり塗りの技法を用いています。
ただ、漆は「塗料」なので、それを塗るためのボディを制作しなければなりません。
小林先生の場合ほとんどが「乾漆」といわれる技法を用いています。
たとえば石膏や粘土で原型をつくりその上に漆を接着剤として麻布などを張り重ねます。それから原型を抜き取ると、麻布と漆だけの厚みでボディが出来上がるという仕組み。
いわゆる張子やFRPのような技法で制作されています。
会期中先生の教え子も遠路はるばる来てくれました!
5月11日まで。
ぜひおいでくださいませ!
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