お酒の器展〜苫米地正樹さん〜
この度初出品してくださった三重県在住の陶芸家「苫米地正樹」さん。
見てくださいこの作品。
私個人的に完全に「ツボ」であります。
シルバー、ターコイズ色、そしてカンニュウ(細かなヒビのこと)のコラボレーション。
お見事です><
―――――――――――――昔話―――――――――――――――
私は、
学生の頃、カンニュウに漆を染み込ませたらどうなるんだろう!と想い何度か実験したことがあるのですが、
その頃の友人の焼き物技術では磁器にカンニュウを入れる事は難しいって言われて、上手く出来なかったという思い出があります。
それからというもの、
カンニュウを黒く染めた作品はよく見かけていたのですが、
この苫米地さんのターコイズとカンニュウのコラボは初めて見まして、
全身に鳥肌立つ程の感動であったのです。
そして、苫米地さんの作品は、こんなに濃厚な加飾なのに全体的にシャープな印象なんです。
粘土特有の柔らかな盛り上げる造形というよりも、「削り出した形」とでもいいましょうか。
この写真の矢印の部分の質感なんかは、あまりにも素敵で美味しそうで(美味しそうは私の最大のほめ言葉)、、、きっと食べたらシャリシャリの食感^^
苫米地さんは、焼きあがって出来た貫入に墨を入れているとのこと。
その墨の濃淡もあったりして、見れば見る程趣があるし、現代的だし、カッコイイ作品。
そして、
一見派手な器ですが、他の食器やお料理との相性は抜群ですよ。
ターコイズ好きにはたまらない逸品。
【夏、それはたのしいお酒】展、8月26日まで開催中
苫米地正樹
1977 三重県四日市市生まれ
1996 三重県四日市工業高等学校セラミック科卒業
四日市(株)スズ木に入社・工房「萬泥庵」にて作陶
2003 独立 四日市市西阿倉川に築窯
「けむり陶房 苫屋」として活動 現在に至る
1996 高等学校在学中、炎博覧会ストリートファニチャー縮尺模型展 入選
日清食品現代陶芸めん鉢大賞展 入選
金沢わんone大賞 優秀賞
2000 四日市萬古陶磁器コンペ 準グランプリ
Galleryのこと | - | trackbacks (0)|