金継教室 作品
仙台の金継教室の完成作品です。
金継ぎ、というと金色に修理するのが一般的ですが、
使用する金粉はとても微細なものなので、「摩耗」に強くないのです。
すぐにはげるわけではありませんが、スポンジの荒いものやクレンザーのような研磨剤なんかを使用すると、簡単に傷がついて、金粉の下地が見えてしまう場合があります。
摩耗に強くするための修理方法は2つの方法があります。
1.磨き金色にする…これは粒子の大きい金粉を使って直す方法で、ピカピカの金色に仕上げることができます。摩耗に強いですが、修理代金が少し高いです。
2.漆直し…金や銀の粉を使用しないで、漆を塗って完成!という直し方です。器に合った色の漆(黒や茶色、赤、黄色など)で修理することが可能ですし、もし使用し続けて塗膜が少し減っても、「はげた!」という感じがしません。
写真は、コップのふちが細かく沢山欠けていたものを、白い漆で修理したものです。
しっとり仕上がりますし、普段使いにはもってこいの方法です。
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